灯油を買いに行くたび、うすうす思っていました。うち、電気とか灯油に使いすぎじゃないか?と。
気になったので、総務省の家計調査で調べてみた。そうしたら、岩手の光熱費が全国より高いのは事実でした。ただ、高い理由が思っていたのと違った。電気代じゃなかったんです。
岩手の光熱費は、月いくら?
まず全体から。二人以上の世帯で、光熱・水道あわせて月25,284円。年に直すと約30万円です。
30万円。軽トラの車検が何回か通る金額。改めて数字にすると、なかなかの重さです。
中身を全国平均と並べてみます。
| 項目 | 岩手 | 全国平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 電気代 | 12,027円 | 10,962円 | +1,065円(1.10倍) |
| ガス代 | 4,738円 | 4,161円 | +577円(1.14倍) |
| 他の光熱費(灯油など) | 3,416円 | 1,179円 | +2,237円(2.90倍) |
見てのとおり。
電気代は全国より1割高いだけ。ガス代も1割ちょっと。この2つは、思ったほど差がない。
で、灯油。2.9倍。ここだけ桁が違う。
年間で46,548円、全国平均より多く払っている
月の差を12倍すると、こうなります。
- 電気代 +12,780円/年
- ガス代 +6,924円/年
- 灯油など +26,844円/年
- 合計 +46,548円/年
全国平均の家庭より、年に4万6千円ぶん多く払っている計算。そのうち6割弱が灯油です。
岩手の灯油は、2026年8月末時点で18リットル2,626円(配達・税込)。1リットル145.9円。資源エネルギー庁の石油製品価格調査の数字です。
岩手の灯油代、年40,992円。18リットルのポリタンクで、およそ16缶ぶん。
冬に何度もスタンドへ行って、あの重いタンクを積んで、玄関先まで運ぶ。あれが年16回。数えたことはなかったけど、言われてみればそんなもんかと思います。
なぜ灯油だけ3倍になるのか
答えは単純で、寒いから。それに尽きます。
ただ、もう少し正確に言うと、岩手の家は灯油で暖を取る前提で建っている。ファンヒーター、床暖、給湯。冬の熱を灯油に頼る設計になっている家がまだ多い。
電気代が全国より1割高い程度で済んでいるのは、裏を返せば暖房を電気でやっていないということでもあります。
ここが、光熱費を考えるうえで大事なところ。岩手で光熱費を下げたいなら、まず見るべきは電気じゃなく灯油です。
じゃあ、どうするか
正直に書きます。灯油をゼロにするのは、現実的じゃない。氷点下が続く朝に、エアコンだけで家じゅうを暖めようとすると、今度は電気代が跳ねます。
うちがやっていること、やろうとしていることを、効きそうな順に並べます。
1. 灯油の買い方を変える
配達より店頭のほうが安い場合が多い。夏場の安い時期にまとめて買っておく手もある。1リットル10円違えば、年16缶で2,880円。地味ですが確実です。
2. 暖める場所を絞る
家全体を暖めるのをやめて、いる部屋だけにする。当たり前の話ですが、これが一番効きます。
3. 電気代のほうを構造から下げる
灯油が減らせないなら、もう片方を下げる。年12万円以上払っている電気代のほうです。
太陽光と蓄電池は、寒冷地だと「雪で発電しないんじゃないの」と言われがちです。実際、雪が積もった日はほとんど発電しません。うちもそう思っていました。
ただ、岩手は冬でも晴れる日がそれなりにある。日本海側の豪雪地帯とは事情が違います。年間で見れば、想像よりは働いてくれる。実際に岩手の冬で使ってみた話は別記事に書きました。
同じ機種でも、業者によって数十万円ちがいます
岩手で太陽光・蓄電池を扱う業者は複数あります。1社だけで決めると相場が分からず高値づかみに。お住まいの地域の優良業者を最大5社まで無料で一括比較できます。見積もりだけでもOK。
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岩手県内は、市町村ごとに制度がばらばらです。県の枠が使える地域、市独自の上乗せがある地域、どちらも無い地域がある。
調べたぶんを地域別にまとめてあります。ご自分のところを見てください。
金額も条件も毎年変わります。上の記事は目安として読んで、実際に動くときは県と市町村の公式サイトを直接見てください。役所に電話一本が、結局いちばん早い。
まとめ
- 岩手の光熱・水道は月25,284円・年約30万円
- 全国平均より年46,548円多い
- そのうち6割弱(年26,844円)が灯油。電気代の差は1割程度
- 灯油代は年40,992円=18リットル缶で約16缶ぶん
- 下げるなら、灯油の買い方と電気代の構造の両方から
「なんとなく高い気がする」を数字にしてみたら、犯人は灯油でした。うすうす感じていたことが当たっていたわけですが、電気代だと思い込んでいた部分は外れていた。
寒い土地に住んでいる以上、暖房費はかかる。そこは受け入れるしかない。ただどこにいくら消えているかを知っているかどうかで、打つ手は変わります。
※本記事の光熱費は総務省「家計調査」、灯油価格は資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2026年8月31日時点・岩手県・配達価格)に基づく2026年時点の整理です。世帯人数・住宅の断熱性能・暖房方式によって実際の金額は大きく変わります。
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