- 滝沢市に、市独自の蓄電池補助はありません。国と県の制度を案内しているだけです。
- 市の「住宅・建築物省エネ改修推進事業」は名前が紛らわしいけれど蓄電池は対象外(断熱と開口部のみ・最大70万円)。
- 滝沢の本命は、新築なら岩手県の枠。蓄電池に最大35.7万円、断熱と合わせて最大257.3万円。
- 県の枠は登録事業者が建てないと使えません。ハウスメーカーを決める前に確認を。
滝沢は、盛岡のとなり。県立大があって、若い世帯も多くて、新しい住宅地がどんどん増えているまちです。マイホームを建てるタイミングで「太陽光と蓄電池、載せる?」と迷う人、この地域はとくに多い。
うちも岩手に住んでいるので、地元目線で正直に書きます。先に結論。滝沢市に「市独自の蓄電池補助金」はありません。市の公式サイトが案内しているのは、国と県の制度だけです。
でも、がっかりするのはまだ早い。滝沢はむしろ県の枠との相性がいいまちです。そこを外さない話をします。
紛らわしい制度があるので、先に整理します
滝沢市には住宅・建築物省エネ改修推進事業という補助があります。名前だけ見ると「省エネだから蓄電池も入るのでは」と思いますよね。
入りません。
対象になっているのは、こういう工事です。
- 既存住宅の調査費、第三者機関による評価に要する費用
- 省エネ改修のための調査費・設計費・計画策定費
- 開口部および躯体の断熱化工事
- 設備の効率化に係る工事(上限あり)
- ZEH水準に適合する省エネ改修と併せて実施する構造補強工事
金額は省エネ基準に適合で最大30万円、ZEH水準に適合で最大70万円。受付は令和8年11月27日まで。担当は都市政策課、電話019-656-6542です。
つまり窓と壁と天井を断熱する工事の補助であって、太陽光も蓄電池も入っていない。ここを勘違いして申請の準備を進めると、時間を無駄にします。
逆に言えば、断熱もやるつもりなら、この枠は普通に使える。11月27日という締切が近いので、家の寒さが気になっているならこちらを先に動かす手もあります。
滝沢の本命は、県の新築枠です
市の補助が無いぶん、岩手県の枠が主役になります。制度名はいわて省エネルギー住宅建設推進事業費補助金。
- 太陽光発電:必須(7万円/kW × 5kW = 上限35万円)
- 蓄電池:選択(5.1万円/kWh × 7kWh = 上限35.7万円)
- 断熱等性能等級6で100万円、等級7で180万円
- 合わせて最大257.3万円
受付は令和8年5月18日から12月4日まで。担当は県土整備部建築住宅課、電話019-629-5934。
新築の戸建てのみで、既存住宅のリフォームは対象外。太陽光が必須なので、蓄電池だけでは使えません。
いちばん取りこぼしやすいのは、業者の登録です
県の枠には、金額よりも先に確認すべき条件があります。
岩手型住宅賛同事業者か、岩手県地域型復興住宅地域住宅生産者グループの登録事業者が建てること。
これが効きます。家を建てる会社を決めてから「うち、登録していないんです」と言われたら、35万円がまるごと消えます。しかも住宅の契約は簡単には動かせない。
滝沢のように新築が多い地域は、住宅展示場やチラシで業者を決める人が多いはず。間取りの話を始める前に、登録の有無だけ先に聞いてください。電話一本で済みます。
国の補助は、いまは閉じています
「国の補助が一番大きい」という話をよく見ます。1申請あたり上限60万円という枠でした。
ただし過去形です。令和7年度補正の家庭用蓄電システム導入支援事業は、受付が2026年12月10日までの予定だったところ、2026年5月29日に予算到達で公募終了になりました。
令和8年度補正の公募予定は発表されていません(2026年9月時点)。次があるかどうか、うちにも分かりません。
ひとつだけ、次に開いたときのために覚えておいてほしい数字があります。この制度には目標価格12.5万円/kWhというルールがあって、設備費と工事費の合計がこれを超える見積もりだと、そもそも申請できません。7kWhなら87.5万円が上限ライン。高い業者と契約した時点で、補助の話が消えるということです。
見積もりを取る前に、業者の登録も確かめてください
滝沢は市の補助が無いぶん、県の枠に対応できる業者かどうかで35万円が変わります。同じ機種でも業者によって数十万円ちがうので、価格と登録の両方を比べるのが得策。お住まいの地域の優良業者を最大5社まで無料で一括比較できます。見積もりだけの利用でもOKです。
▶ 蓄電池の無料一括見積もりはこちら新築の滝沢だから使える、置き場所の強み
滝沢は内陸で、盛岡とほぼ同じ気候。冬はしっかり冷えて、氷点下の朝も雪の日も多い。リチウムイオン蓄電池は寒さで一時的に性能が落ちるので、氷点下の風が直接当たらない場所に置くのが基本です。
ここで滝沢の強みが出ます。新築なら、設計の段階で蓄電池の置き場所を決められる。
後付けの人は「屋外のここしか空いていない」と場所から選ぶことになりますが、これから建てる人は逆にできる。電気の引き込みと近くて、北風が当たらなくて、点検で開けられる——この3つを満たす場所を、間取りと一緒に決めてしまえばいい。
寒冷地対応モデルを選ぶのは当然として、置き場所で稼げるのは新築組の特権です。図面の段階で「ここに蓄電池」と描いてもらってください。
今日やること、3つだけ
- 家を建てる会社に「岩手型住宅賛同事業者の登録はありますか」と聞く。ここが35万円の分かれ目
- 県土整備部建築住宅課(019-629-5934)に、今年度の枠が残っているか確認する。受付は12月4日まで
- 断熱もやるなら、都市政策課(019-656-6542)の省エネ改修も見る。こちらは11月27日締切、ただし蓄電池は対象外
盛岡のベッドタウンとして家がどんどん建つ滝沢は、業者の選択肢も多い。市の補助が無いのは残念だけれど、県の枠と業者の登録さえ外さなければ、取りこぼす金額はむしろ他の市町村より小さい。同じ岩手の人間として、そこだけは強めに言っておきます。
※本記事は2026年9月時点で、滝沢市・岩手県・資源エネルギー庁およびSII(環境共創イニシアチブ)の公式情報を確認して書いています。滝沢市に市独自の住宅用太陽光・蓄電池補助が無いことを含め、制度の有無・金額・期間・条件は年度と予算で変わります。申請前に必ず滝沢市 都市政策課(019-656-6542)、岩手県 建築住宅課(019-629-5934)でご確認ください。
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