「電気代、また上がった気がする」。毎月そう感じている人、多いはず。うちもそうです。でも、なぜ上がっているのかを説明できる人は、意外と少ない。
じつは電気の請求書には、電気そのものの値段以外に、いくつかの”上乗せ”が隠れています。中身を分解すると、「なるほど、だから高いのか」と腑に落ちます。正直に分けてみます。
電気代は、大きく4つでできている
請求書の金額は、ざっくりこの4つの足し算です。
- 基本料金:契約アンペアに応じた固定分
- 電力量料金:使ったkWh×単価(これが本体)
- 燃料費調整額:燃料価格に連動して上下する
- 再エネ賦課金:再エネ普及のためにみんなで負担する分
「使った量」以外の、下2つ。ここが最近の値上がりの正体です。
燃料費調整額:世界情勢で動く部分
日本の発電は、いまも天然ガスや石炭にかなり頼っています。だから燃料の輸入価格が上がると、電気代も自動で上がるしくみ。これが燃料費調整額。
ここ数年、世界情勢や円安でこの部分が大きく動きました。自分の使い方は変えていないのに請求が増える月があるのは、たいていこれが原因。請求書に必ず書いてあるので、一度探してみてください。
再エネ賦課金:全員が払っている”見えない税金”みたいなもの
太陽光や風力を普及させるための費用を、電気を使う全員で少しずつ負担する。それが再エネ賦課金です。
2026年度は1kWhあたり数円。たとえば月400kWh使う家なら、これだけで毎月1,000円前後を、電気本体とは別に払っている計算になります。単価は年度で決まるので、こちらも変動します。
「太陽光つけてないのに、なんで再エネの負担を?」と思うかもしれません。気持ちはわかる。でも制度上、全員が対象。だからこそ、自分の家でも発電・節電して”買う量”を減らすのが、いちばん効く自衛策になります。
じゃあ、何を減らせば効くのか
上乗せ分(燃料費調整・賦課金)は、どちらも「買ったkWhに比例」します。つまり、使う量そのものを減らせば、本体も上乗せも同時に減る。
- 昼の電気を太陽光でまかなう → 買うkWhが減る
- 夜の安い電気を貯めて昼使う → 高い時間帯の購入を減らす
- 暖房・給湯など”大食い家電”を見直す
とくに東北は暖房の比重が大きいので、そこを制すると効果が大きい。暖房費の比較は岩手・東北で蓄電池を入れる前に知っておきたいこともどうぞ。
まとめ:請求書を”分解”できると、対策が見える
電気代が高いのは、電気本体だけのせいじゃない。燃料費調整額と再エネ賦課金という上乗せが、静かに効いています。
この2つは自分では下げられない。でも、どちらも「買ったkWhに比例」する。だから結局、買う量を減らすことが唯一にして最強の対策になります。
まずは今月の請求書を開いて、燃料費調整額と再エネ賦課金がいくらか、探してみてください。敵の正体が見えると、次の一手が決めやすくなります。数字は2026年時点のものです。
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