「太陽光と蓄電池のセット、今だけ特別価格で」。蓄電池の訪問販売で、よく使われる切り出し方です。
岩手でもこの手の営業は珍しくありません。聞くだけ聞くべきか、その場で断っていいのか。判断できるように整理します。
これから対応する可能性がある人に向けて書きます。
訪問販売でよく使われるトーク
訪問販売で使われるトークは、だいたいこの型に収まります。
「このあたりで太陽光と蓄電池のセット導入のモニターを募集していまして、通常より大幅に安く入れられます」
「電気代が毎月○万円になってますが、うちのシステムを入れると実質タダになる計算なんです」
「今日だけの特別価格で、来週になると値上がりしてしまいます」
「近所の○○さんも先月入れて、すごく喜んでましたよ」
ここで気になったポイントをいくつか。
- 「モニター募集」という言葉で特別感を出す
- 「実質タダ」という言葉に根拠の説明がない
- 「今日だけ」という時間的プレッシャー
- 近所の人の名前を出して信頼感を演出する
個々のトークが全部嘘というわけじゃないですが、組み合わさると「その場で決めさせる」構造になっています。
断ったいちばんの理由
「今日決めてください」と言われたとき。
蓄電池は100万円以上の買い物です。適切な業者なら、比較検討の時間を与えてくれます。「今日決めないと損」という状況を作る必要がない。
その場で決めさせようとする業者は、比較検討されると困る何かがあると考えるのが自然です。
その場で使える断り文句
「でも断りにくい」という人が多いと思うので、具体的なセリフを。
シンプルに断るとき
「ありがとうございます。今は検討する予定がないので結構です」
理由を言う必要はありません。「なぜ買わないんですか?」と返してくる業者がいますが、理由を言うと「ではその点は解決できます」と続きます。理由を言わないのが一番早い。
「少し話を聞いてしまった」状況で断るとき
「話は聞きましたが、今日は決められません。検討するとしても他社と比較してからになります」
「家族と相談しないと決められない案件なので、今日はお断りします」
契約書にサインしてしまったとき
訪問販売はクーリングオフが使えます。
- 期間: 契約日から8日以内
- 方法: 書面(はがき可)を特定記録郵便で送る
- 費用: 返金されます(キャンセル料は請求できません)
「クーリングオフできない」「違約金がかかる」と言われても、法律上は8日以内であれば無条件で解約できます。消費者ホットライン(188)に相談してください。
悪い業者を見分けるチェックリスト
- ☑ 「今日だけ」「明日から値上がり」という言い方をする
- ☑ 見積もりを書面でくれない(口頭だけ)
- ☑ 会社の住所・電話番号を確認できない
- ☑ 「回収できます」「実質タダ」の根拠を説明してくれない
- ☑ 施工実績や写真を見せてくれない
- ☑ 契約後のアフターフォロー体制が曖昧
信頼できる業者は時間的プレッシャーをかけません。「比較検討してください」と言える業者と付き合うのが結果的に正解です。
蓄電池自体は悪くない
訪問販売のトークが問題なだけで、蓄電池のシステム自体はちゃんと検討する価値があります。
特に停電対策や、東北電力のピークシフトプランと組み合わせた節電効果は、条件が揃えば十分意味がある。
ただ「訪問してきた業者にその場で決める」は絶対に避けた方がいい。複数社から見積もりを取って、時間をかけて比較してください。
タイナビやグリエネなどの一括見積もりサービスを使うと、地場業者と大手を同時に比較できます。
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実際にいくらかかるか、どの機種が合うかは、家庭の電気の使い方で大きく変わります。気になったら、まず無料の一括見積もりで自宅に合った容量と費用を確認してみてください。見積もりを取るだけなら1円もかかりませんし、複数社を比べると数十万円の差が出ることも珍しくありません。


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