太陽光をつけて10年。ある日ハガキが届きます。「まもなく固定買取が終わります」。いわゆる卒FIT。うちもこの案内を見て、正直ちょっと焦りました。
売電の単価がガクッと下がる、というのは知っていた。でも「じゃあ何をどうすればいいの?」が分からない。同じ状況の人、多いはず。今回は、卒FIT後の選択肢を正直に並べてみます。
卒FITで、何が変わるのか
FIT(固定価格買取制度)は、太陽光の電気を10年間、決まった単価で電力会社が買ってくれる制度。これが終わると、売電単価が一気に下がります。
FIT期間中は1kWh40円台だった家も、卒FIT後は7〜9円前後が相場(2026年時点、契約先で変動)。ざっくり5分の1。同じ量を売っても、もらえる額は大きく減ります。
でも、慌てて何かを契約する必要はありません。まず選択肢を知るのが先。
選択肢は、大きく3つ
卒FIT後の身の振り方は、だいたいこの3パターンに分かれます。
- そのまま売り続ける:安くても売る。手間ゼロ
- 自家消費に切り替える:売らずに自分で使う
- 蓄電池で貯めて使う:昼の余りを夜に回す
どれが得かは、家庭の使い方でかなり変わります。順番に見ていきます。
① そのまま売る:ラクだけど、うまみは薄い
いちばん簡単。新電力の卒FIT買取プランに申し込めば、単価はFIT時代より少し上がることもあります。手間なし、投資なし。
ただし単価はやっぱり安い。売る量が多い家でも、月数百〜千数百円のレベル。「せっかく発電してるのにもったいない」と感じるなら、次の自家消費を考える価値あり。
② 自家消費:安く売るより、高く買うのを減らす
ここが発想の転換。7円で売るより、30円で買う電気を減らすほうが得。昼に発電した電気を、その場で使ってしまう考え方です。
昼に在宅している家、日中エアコンや家電をよく使う家は、これだけで効果が出ます。エコキュートの沸き上げを昼にずらすなど、”昼に電気を使う”工夫が効く。
お金をかけずに始められるのが強み。まずはここから試すのが、うちのおすすめです。
③ 蓄電池:昼の余りを、夜にまわす
昼はどうしても留守がち、という家だと自家消費に限界があります。そこで蓄電池。昼の余剰を貯めて、夜や朝に使う。
これで「安く売る」も「高く買う」も両方減らせます。停電時の備えにもなる。ただし本体は決して安くない(2026年時点で工事込み100万円台〜)。
正直に言うと、蓄電池は”元を取る”より”電気の自給と安心”を買うもの。金額だけで判断すると、家庭によっては割に合わないこともあります。そこは冷静に。
うちが出した結論
いきなり蓄電池に飛びつかず、まず自家消費の工夫+卒FIT買取プランの見直しから始めました。昼に家電を回す、給湯の時間をずらす。それだけで買う量が少し減った。
蓄電池は、電気代の上がり方と、うちの生活リズムを見ながら”次の一手”として検討中。焦って100万円を動かす前に、タダでできることを先にやる。これが遠回りに見えて、いちばん損しない道だと思っています。
卒FITは「損の始まり」じゃない
単価が下がると聞くと損した気分になります。でも見方を変えれば、「売る前提」から「使う前提」へ切り替えるタイミング。
電気代そのものが高い時代だからこそ、自分の屋根で作った電気を、いちばん高い”買う電気”の代わりに使う。ここに気づけたら、卒FITはむしろチャンス。まずは請求書と発電量を見比べるところから、はじめてみてください。
複数社を比べないと、蓄電池はほぼ確実に損します
同じ機種でも、業者によって価格は数十万円ちがう。お住まいの地域の優良業者を最大5社まで無料で一括比較できます。見積もりだけの利用でもOK。
※売電単価・蓄電池価格・買取プランは2026年時点の一般的な目安です。契約先・地域・時期で変わります。実際の数字は電力会社・販売店で最新をご確認ください。


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